2010年11月26日金曜日

活動報告:自主合宿

「討議」そのものの時間を確保し、ひとりひとりが<所有>をめぐる問題系についての
理解を深めることを目的に、10月10日〜11日にかけ、早稲田奉仕園にて自主合宿を行いました。

合宿の企画運営は受講生有志によって進められ、充実した2日間となりました。
今回はそのプログラムの一部をご紹介します。



ワークショップ:
合宿最初のプログラムは、アーティスト・いちむらみさこさんによるワークショップ。
「自分の体を存在させるために、絶対的に占拠する」をテーマに、野宿を体験しました。
まずは街を歩きながら、野宿の際に使えそうな「タダのもの」を探します。
そして入手した段ボール等を片手に、戸山公園へ。
まず、広場で段ボールや新聞紙を座布団に、いちむらさんよりホームレス生活についてお話を伺いました。
そして、いよいよ野宿体験。安全そうな場所、住み心地の良さそうな場所を自らで見つけ出し、実際に寝てみようという試みです。
公衆トイレの前、ベンチの上、木の根元、歩道...思い思いの場所に段ボールを広げ、ひとときの野宿体験をしました。


勉強会:
合宿中3回に渡って行われた勉強会では、白熱した議論が繰り広げられました。

合宿1日目には、特別講義(10月25日)のゲスト講師、立岩真也先生の著書『私的所有論』・『人間の条件』・『所有と国家のゆくえ』を
参考文献として利用した、グループディスカッションを行いました。

合宿2日目、最後の勉強会では、「それぞれがアートをどのように捉えているか」というテーマに発展。
参加者それぞれのアート観を共有、その多様性を認識すると同時に、
議論することの難しさと面白さを改めて実感しました。



次回の活動報告では、10月25日に行われた、立岩真也先生による特別講義についてお伝えいたします。

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