ゲストスピーカーの立岩真也氏の著作『人間の条件 そんなものない』(理論社、2010、20~21頁)文中の「できる」を「モテる」に置き換えてみたところ、能力主義と恋愛を巡る言説に、共通項が見出された。 ML上では「モテ」についての議論が盛り上がり…
ついに、「ニセ・立岩真也」が登場!?
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モテることはよいことか。たしかによいこともあるけれども、世間で思われているほどではない。モテなくても、愛だの恋だのと無縁でも、その方が楽だということもある。
だからといって、べつにモテないことを持ち上げようとは思わない。だれかに好かれるということがあるのなら、そのことを嬉しいと感じる気持ちはあってもよいと思う。
だがしかしこの社会では、このぐらいはもっともというところを超えて、モテることがよいことだということになっている。どのようにか。またどうしてか。
A:モテると得をすることがある。そのような仕組みの社会に私たちは生きている。
さらにB:モテることが自分の価値であるという価値がある。そんな価値観のある社会に私たちは生きている。
そして、私たちの社会は、AとBについて、それが当然であると、正しいことであるとしている。しかしそんなことはない。つまり、モテるから得をするのは当然のことではない。また、モテる人をほめてもよいが、それはそれ以上でも以下でもない。
ニセ・立岩真也でした
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